Number.5
家づくりを楽しむ
コーポラティブハウス体験記 1
COOPERATIVE HOUSE JOURNAL
2018/01/25
「家の間取りを考える時間が楽しくて、完成した時に、『もう一度やりたい!』と思わず言ってしまいました。」と仰るのは、コーポラティブハウスに住んで15年になるKさん。家づくりの期間は、じっくりと自分のライフスタイルを見つめなおす良いきっかけになったそうです。
特にこだわったのがキッチン。普段使う中で不便に感じた点を洗い出したり、様々なキッチンをショールームで見たりして辿り着いたのは、備え付けの引き出しや開き扉を極力無くした、シンプルな形でした。
シンクカウンターは継ぎ目のない1枚のステンレス板で特注で作成。一方で、シンク下は空洞で備え付けの引き出しも扉もありません。代わりに、市販のスチールラックを入れることで、日々の使い勝手に合わせて自由に組み換えができる様になっています。
シンクの後ろにある大きな引き戸の食器棚の中も、平置きの棚があるだけで、引き出しはありません。こちらも、あとは量販店などで仕切り箱やキャスター台を購入し、日々の暮らしに合わせてカスタマイズしているそうです。「元々の要素はとてもシンプル。だからこそ、改善の余地があります。」今でも棚の高さや位置を変えて使い勝手を研究しているそうです。
日々の暮らしの積み重ねが、この家の居心地の良さを生み出しています。
※この連載は、大阪市の上町台地で配布されている地域情報誌「うえまち」にて連載しているものを加筆、再構成したものです。